こちら運動会の日に母が持たせてくれるお弁当箱をお手本に色紙で折った「玉手箱」の出品です。中には斬新なお弁当を作ることで有名だった母の渾身のおかず達(タコさんウインナーは紛い物という信念から、茹でた本物のイイダコが入っていることもありました。)が入っているのかと思いきや中身のないおはなしが入っています。語り部はイス鳥合戦に参加してきた黄色い鳥。チームカラーの帽子ならぬ全身タイツを着用している様でやたら黄色いです。こちらの玉手箱思いの外色鳥どりに出来ましたので小物入れにいかがですか？サイズは縦8cm×横8cm×高さ4cmお気に召して頂けましたら折りたたみ、封筒に入れ郵送で送らせて頂きます。なお、全身タイツの黄色い鳥は閉会宣言で最後のトリを務めなくてはならない為お付けできませんご了承下さい。中身のないおはなしはこちら↓つづき↓新米はしっとりと艶やかで重く、ホウキでかきこんでもなかなかチリトリに入ってくれない。中には「すこどん(間抜け)じゃのぅ」とわざわざ車の窓を開けて揶揄する輩もいたが、たまたま通りかかったご近所さんも手伝ってくれお巡りさんが着く頃にはお米の回収もほぼ終えていた。騒動の最中、皆、頬は高揚し、目はキラキラすこぶる楽しそうだった。運動会の「かりもの競争」さながらの「かきこみ競争」は大団円。邪魔にならない所に回避した一団は、参加賞にと新米を貰い、皆持ち帰った。それから暫くは小石は混ざりではあるが、上等な新米を堪能した。参加者が国道でのかきこみ競争の様子を身振り手振りで楽しそうに家族に話し、（我が家では一週間はこの話題で持ちきりだった。）同じ小石入りの新米を食べているかと思うと胸熱だった。普段はのんきな面持ちのお爺、お婆のイキイキとした表情を忘れられそうもなかった。毎年の集落の運動会の「かりもの競争」を「かきこみ競争」にすればいいんじゃないかと区長(父)に提言してみた。紙に「新米」と書き、開催地は国道だ。騒動時、家にいなかった区長は「区内で騒ぎはやめてくれぇ」と苦笑い、母は「またやりてぇわぁ〜」と新米のおにぎりを頬張りながら歓喜を上げていた。